お口の健康と生活習慣病
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歯周病は中高年期以降において虫歯とともに歯の喪失原因となり、40歳代を境に急増しており、平成28年度の40歳以上を対象にした歯周病予防健診でも「何かしら異常がある人」は約86%を占める結果となりました。
また20~30歳代でも約8割の人が歯周病にかかっているということがわかっている国民病とも言える病気です。
歯周病は糖尿病はじめ全身の病気と関連があることがわかっています。

歯周病により歯茎の中で作り出される炎症性物質は、血液を介して血糖をコントロールするホルモンであるインスリンの働きを妨げることがわかっています。
また、高血糖状態が続くと体の中の防御反応が低下して、感染症にかかりやすくなると言われています。
細菌感染を原因とする歯周病についても同じで高血糖の人は健康な人に比べて歯周病にかかるリスクが高まると言われています。
高血糖状態で歯茎の血管が傷んでしまうことも歯周病が進行しやすくなります。

歯周病を予防するには
(1)定期的に歯医者に通う
歯医者は虫歯になってから通うだけのものではありません。
「予防歯科」といって定期的に早歯茎の状態をチェックしてもらうことにより、虫歯や歯周病を予防することも可能です。

(2)歯みがきを念入りに行う
歯周病の原因となる歯垢は正しい歯みがきができていないとたまりやすいです。朝晩しっかり歯をみがきましょう。
歯ブラシだけでなく、歯間ブラシを使うとより効果的です。