金属アレルギーはありませんか?
blog44

金属アレルギーは大別すると「局所性金属アレルギー」「全身性金属アレルギー」の2種類に分けられます。
「局所性金属アレルギー」は、ネックレス、ピアス、アクセサリーなどの金属が直接皮膚に触れることで、その場所で接触性皮膚炎などのアレルギーが起きます。
「全身性金属アレルギー」は、体内に取り込まれた金属イオンが血液を介して全身をめぐり、離れた場所でアレルギー反応を起こします。
歯科金属アレルギーは「全身性金属アレルギー」に分類されます。
お口の中の金属は徐々に劣化して金属イオンとして溶け出します。そのほとんどは尿や汗などで排泄されますが、わずかに残った金属イオンは体内に残留します。そして、口腔粘膜や消化管から吸収されて唾液や血液などのタンパク質と結合して抗原となり、血流に乗って全身に運ばれ、到達した場所でアレルギー反応を起こします。
つまり、歯科金属アレルギーはお口の中そのものよりも、全身性接触皮膚炎として症状が出ることがほとんどです。
そのアレルギー症状は、皮膚や口腔粘膜など多種に及びます。
パッチテストという検査があり、これでどの金属にアレルギーがあるか調べることができます。
また、最近ではインプラントがチタンではなくジルコニアで作られたものもあります。
金属アレルギーのある方も対処の仕方はいろいろありますので、ご相談ください。