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新工場見学と新しいインプラント
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今秋、信頼しているインプラントメーカーのアジアの技工拠点となる国内新工場が稼働を始めたとのことで、見学してきました。その後は日本では新しいインプラント素材の発表会にも参加したので、ご報告いたします。

 

従来、被せ物やブリッジなどの歯科技工物はアナログで、すべて人の手によって作られてきました。例えば一般的なネジの様に規格が決まっていれば、大量に高い精度を維持しながらの大量生産が可能ですが、歯科技工物は一人ひとりの口の中を鋳型としたオーダーメイドで作られます。今までのこの方法には技術者(歯科技工士)が熟練していればしているほど、精度の高い技工物が出来上がります。

しかし近年、技術革新によりコンピューターの支援によるデジタル技術を用いた工程が入るようになりました。デジタルになると、匠の技であった工程の大部分を、数値を調整するだけで技工物の精度を高めるられるようになりました。

ここからは技工物を正確に加工するための条件を揃えていく必要が出てきました。機械が常に安定した条件で稼働出来なければ誤差が増えて精度が落ちることになります。

日本には美しい四季があり、季節を楽しむことができますが、精密な加工をする機械にとっては気候の変化は大問題です。加工する材料が外気温や湿度の影響を受けて膨張または収縮してしまいます。また交通のある地表は常に振動しています。この微少な振動も誤差を生み出すことになります。

さて、ここからが本題ですがアジアの技工拠点です。アジア太平洋に面した各国の歯科技工物を一手に引き受ける工場は、気温や湿度、空気の清浄度などを常に一定化し、免震により高い精度を保つための環境を揃えてありました。10年前、卓上の高強度セラミックス専用CAD/CAMマシンが日本に導入された技工所を訪れた時も感動しましたが、たった10年でここまで変わるか?という印象を受けました。熟練の必要な歯科技工の技がデジタル技術との連携でさらに良い治療が実現されるようになってきたことと思います。

 

もう一つが新しいインプラント材料roxolid(ロキソリッド)の発表会です。世界的には2008年にワルシャワで行われたEAO(ヨーロッパインプラント学会)でお披露目されていたので、7年越しにはなりますがとうとう日本で販売されることになりました。今までインプラントは純チタンが主流でしたが、これからは強度の高いチタン合金=roxolidが使えるということです。この合金は配分こそ公表されませんがチタニウムとジルコニウムの合金で、24%程度の強度が増えるそうです。実際、2007年のワルシャワの学会では 母材であるチタンとroxolidの1mの金属棒を曲げ比べをしましたが、硬さは力を入れた瞬間から明らかに違いを感じるほどでした。

今後はインプラントの素材が持つ特徴を活かした治療が一般的になるのでしょう。

 

たとえば、骨の少ないと言われた患者さんに骨を増やす手術をしないで治療が出来るようになります!

 

新工場の恩恵は今まで2週間頂いていた技工物が1週間で仕上がることもあります!

 

 

”安心、安全な治療方法と長期安定する治療を目指すSRデンタルクリニック”

東京都品川区大崎の歯科|SRデンタルインプラントセンター大崎

 

 

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