当院は2台のオートクレーブ(滅菌器)を用いて滅菌を行っております.
患者様の治療に用いる器具は可能な限りの滅菌操作を行い,一回の使用で済ませられるものはディスポーザブルにしています.
口の中の診査に使う基本セットも1組1組,パッキングして滅菌し,常に清潔な状態で使用しています.
写真の右上の機械(オートクレーブ)は歯を削る器具を洗浄,注油、滅菌の3工程を確実に行う機械で,なかなか滅菌の難しい器具の内部まできちんと効果があるものです.
写真の右下の機械もオートクレーブですが,こちらはヨーロッパの医科基準をクリアした高性能滅菌器です。心臓外科において使用するカテーテルは長いチューブ状の器具で,構造上,最も滅菌のしにくい形状なのですが,その滅菌に使用されています.
どちらも患者さんごとに機械にかけて安心して治療に臨んでおります.
★滅菌と消毒の違い★
滅菌とは増殖性を持つあらゆる微生物(主に細菌類)を完全に殺滅又は除去する状態を実現するための作用・操作のことを言う.
消毒とは菌を殺すことであり,無菌状態を作ることではない.
歯科治療では口腔内を治療する以上,口腔内を無菌化することは不可能であるが,診療に用いる器材を無菌化することで,外来性の(体の外から来た)細菌・ウイルス感染を失くしたいと考えています.
パッキングされた診査用具